- 2008-07-20 (Sun) 20:11
- Book Reading
僕はドラマにもスポーツにも車にもあまり興味のない人なんですが、中村俊輔から学んだ「察知力、壁、引き出し」- モチベーションは楽しさ創造から を見て、読んでみました。中村俊輔さんは僕と同世代で、今は世界で活躍してるんですね。
自分自身がここで“活躍”しているかどうかは、正直よくわからないですが、生まれ育ったところと違う環境に身を置いて、仕事をしていくということは共通していますし、それだけじゃなくて、仕事一般に対する考え方の部分ですごく参考になりました。考え続ける、そしてそれを書き続ける、というのはとてもやっぱりとても大事なんですね。
「書く」ことがいかに大切なことかを教えてくれたサッカーノート
試合前に、試合でのテーマ、何を意識してプレーすべきかを書く。そして試合が終わったあと、試合を振り返り、試合の感想から始まって、攻撃面でのよかったところ・悪かったところ、守備面でのプラス・マイナス、僕個人のことだけでなく、チーム全体のことなど、気がついたことは何でも書いた。チームメイトはもちろん、気になった相手選手についても書いた。
「目標を設定してクリアする」ことを繰り返す
短期には1年後、中期には3年後くらい、長期はそれより先。目標を書いておけば、自然とそれを意識した日々を送ろうと努力するものだから。
壁に当たったときこそ、過去のサッカーノートを開く
悩んだり、壁に当たったときは、サッカーノートを書く回数も自然と増える。そして、それを見直す時というのは、ちょっと“詰まった”場合が多い。
気持ちを切り替えてきた過去が、、サッカーノートを見るとわかる。モチベーションが下がりそうになったとき、イライラしたりする時間がもったいないから、ノートを見るようにしている。そうすると、読むだけで「ああ、そうだよな」という感覚が戻ってくる。文字を追っていると、当時のことが蘇ってきて、気持ちを切り替えるきっかけというか、自分への勇気づけになることも多い。
「体験」を記しておくことで、人生の無駄な時間を節約できる
落ち込まない人間はいない。だからと言って、永遠に落ち込んでいることもない。
自分自身で悩み、励ます言葉を見つけることもあれば、誰かの一言が助けになったり…など、前を向く、上を向くきっかけは必ずある。
誰もが経験していると思うけれど、ほんのちょっとしたことが、そういうきっかけになるときもある。そういう体験をノートに記しておけば、次につまずいたとき、昔の自分の言葉が励ましてくれる。
一度言葉にすることで、頭の中で整理ができているから、伝えやすい。
僕にとってのサッカーは、趣味であり、特技なだけ
フリーキックは僕の武器の一つであることは事実だけれど、僕にとってのフリーキックは、努力の賜物とか、才能という風には考えていない。フリーキックは、僕の趣味であり、特技という感じ。サッカーも同様だ。
「どんなポジションであっても、11人に選ばれて、グラウンドに立つべきだ」
「ベンチで見ていても得るものは何もない。どんなポジションであっても、先発の11人に選ばれて、グラウンドに立つべきだ」
オシム監督下での初試合。難局こそ、課題を見つけるチャンスだ
チャレンジするkとで、自分に力がつくし、経験を積むことができる。難しい状況に立ち向かい失敗し、「中村、ヤバいんじゃないか?」という状況になったとしても、そういうときは課題が出たということだから、「課題が見つかったぞ、よかったな」と僕は感じる。その課題を拾って、また考えて、練習すればいいと。そうすれば失敗も糧となる。
プラスに持っていく努力をすれば、何かがつかめる
壁から逃げなければ、得るものが大きい。なんでも、プラスへ持っていく努力をすれば、結構うまくいく。がむしゃらに壁に立ち向かい、当たって砕けたとしても、当たろうとした努力があれば、その後が違ってくる。
普通だったら「つらい」の一言で終わってしまうかもしれないレッジーナでの経験
サッカー以前の問題で悩むことも多かった。でも、「こんなところじゃできない、こんなサッカーできない」と言ってしまえば、終わってしまう。レッジーナではたくさんの壁があったけれど、それを経験したくてここに来たのだから、乗り越えるために必要なことを考えた。
目の前の壁をネガティヴなものだと感じれば、それを超えていく作業にも余分なエネルギーを使うことになるけれど、「この壁を越えれば、またひとつ引き出しが増える」とポジティヴに考えれば、壁を越える作業も楽しいものとなる。
苦しいときこそやらなければ
試合に出られない、チャンスが来ないとなれば、誰だって、気持ちが落ちる。でもそういうときにこそ、踏ん張らなくちゃいけない。落ち込んで、腐ってしまえば、オーラは消えてしまい、存在感が薄れ、ますます出場チャンスから遠のくこととなる。
苦しいときこそ、やらなくちゃいけない。
壁にぶち当たったとき、どうにかしようと立ち向かう、前向きな気持ちを持つのはたやすいことじゃない。だから僕はもがく。このまま、終わるわけにはいかないし、終わるわけもない。だから、この苦しい毎日を次ぎに活かさなくてはいけないと、必死になる。
安定してうまくいき続けるときこそが、危機だ
刺激がなくなったとき、それを手にするために環境を変えることは、一つの手段として、当然の選択だろう。しかしただ環境を変えるだけでは、だめだと思う。「未来の自分」「なりたい自分」を想定し、そのために必要な環境を選ぶこと。それができないと、ただ環境を変えただけでは何もプラスにはならない。なぜなら、環境を変えることが、現状からの逃避で終わってしまうこともあるから。
違う文化圏で受け入れてもらうためには、自分から飛び込むしかない
新しい環境になじむ努力をしないなら、環境を変えた意味がない。たとえそれが修行のような毎日であっても。修行を経たからこそ、成長できるのだ。
環境の変化の中で、一番大事なのは「自分を知る」こと
次のステップ、次のステップへと気持ちがはやるあまりに、今までやってきたことへの意識が薄くなってしまうkと。そうなると、せっかく築いてきた力も、崩れてしまう怖さがある。だから「今までやってきたこと」と「今できること」をしっかりやったうえで、それをにくづけするイメージで次のことへ挑戦しようと考えた。
大事なことは、自分を知ること。新しいサッカーのなかで、何ができ、何ができないのかと自分とサッカーを照らし合わせながら、工夫していく。
監督に迎合することと、監督の要求を理解することは違う
イタリア時代は難しかった。大前提として、イタリアのサッカー、レッジーナのサッカーでは「ナカは使いづらい」と思われていたから。
だから練習中に必要だったのは、自分のプレー以外のことを見せていくことだった。使いづらいと思わせている気持ちを変えるため、レッジーナのサッカーでも僕はできるんだということを見せ、監督を納得させるしかない。そのことばかりを考えていた。
トルシエ監督との4年間は、すべてその後の跳躍のため
メンバーに残れなかったのは、何かが足りないからだと感じ、足りないものを見つけて、成長するために活かそうと考えていた。そうしなければ、トルシエ監督と過ごした時間が意味のないものになる。大事なのは、これから先だ。
他人を妬んでいる人は伸びない
僕がこだわるのは、どんな強い相手と対戦しても、自分のスタイルでプレーできるかということ。だから違うタイプの選手から、自分にないものを学びたい。いろんなことを吸収しながら、引き出しを増やしつつ、自分のやり方、プレーの質を高めようと考えている。
自分の実力が伸びれば、盗む相手がかわり、観察する内容も、身につけることの質も、自然と変化していく。
トップレベルで戦っている人の多くが、そういう感覚だと思う。他人を妬んでいる人は、伸びない。自分の足りない力を分析せずに、他人を妬んでいても意味がないのだ。
大きな期待を背負ったときの苦しさ
周囲の期待を、うまく自分のなかでコントロールしながら受け止めることが大事だと思った。期待に応えたいという気持ちは自然と起きるものだけど、意識しすぎちゃいけない。批判も同じ。受け止めなくちゃいけないことは受け止めつつも、うまく流すことが必要だ。
「絶好調」にも「不調」にも、振り回されない
浮ついた気持ちを持ちたくないからだ。調子がいいと感じてしまうことで、満足するのがイヤなんだ。「もっとやらなくちゃいけない」という欲が薄れてしまうことが、僕は怖い。
大きな試合で勝ったり、自分のプレーへの満足度が高い試合の後には、いい気分にもなる。けれど、あまり喜びすぎたり、浮ついたことを口にすることはない。もちろん勝敗も重要だし、それもまた目標へ近づく過程において必要なことだ。けれどもっと大切なのは、自分の目標をブレさせないこと。試合結果に対して、喜びすぎたりすると、どこかで油断してしまい、目標へ向け、やるべきことが、ブレてしまう。また試合に敗れたり、ひどいプレーをしてしまったときも同じだ。反省はしても、落ち込みすぎないようにしなくちゃいけない。
モチベーションを下げたまま、練習しても意味がない。落ち込んでいる時間はもったいない。
無駄を最小限にするために思考回路
僕は時間を無駄にしたくない。予定を立てるのはサッカーも同じ。目標を掲げて、いかにそこへ向かうのか?課題をどのようにクリアするのか?ひとつひとつ積み上げていく作業だ。
将来、監督になりたい僕にとって、すべての指導者が手本だ
自分の将来的な目標を“監督”と意識するようになってからは、すべての指導者が僕にとっての手本となった。
- Newer: Set up password-less ssh in 5 minutes
- Older: ブログロールを導入
Comments:0
Trackbacks:0
- Trackback URL for this entry
- http://blog.nydd.org/2008/07/%e3%80%8e%e5%af%9f%e7%9f%a5%e5%8a%9b%e3%80%8f%e3%82%92%e8%aa%ad%e3%82%93%e3%81%a7/trackback/
- Listed below are links to weblogs that reference
- 『察知力』を読んで from Vantage Point of Queens