- 2009-01-02 (Fri) 6:27
- Life
日本語を母語とする方で、僕のようにアメリカで働く人がどれほどいるか知りませんが、外国人 (この場合、正確にはアメリカ人あるいはカナダ人でない人ですね) がアメリカで合法的に働くには、Visa (査証) が必要です。先日、東京赤坂のアメリカ大使館で、NIV (Non-Immigrant Visa: 非移民査証) 面接を受けてきました。
査証にも種類がたくさんあり、一概に云えないでしょうけれど、自分の経験ももしかしたら誰かの役に立つかもしれません。というよりむしろ、自分への備忘録として、査証のスタンプをパスポートに押してもらうまで、どんなことをしたかメモしておきます。
大使館面接に臨むまで
僕は米国の企業に雇用されています。そこに至るまでの何か、というのはこの項で扱いません。多くの米国企業は外国人を雇っているでしょうし、顧問弁護士などもいますから、その辺は“良きに”やってくれるはずです。ここで僕がお勧めしたいのは、個人的に話しができる弁護士を自分の味方として持っておくことです。
幸か不幸か、僕は何度か職場を変えてきました。米国で僕は “alien (異邦人)” ですから間違いなく不利な部分はあるわけです。そこで書類や条件のうえで自分には何が必要なのか、それらはいつまでに必要なのか、そういったことを理解しておくことはとても大事なことです。全て web 上で調べられることですけれど、最新情報にアップデートしてあることとか、電話したらすぐに聞けることとか、そういったことを鑑みると僕は、誰か一人知り合いの attorney (法律家) を持っておくべきだと思います。僕にとっては、米国で雇用されることが目的なのではなく、自分自身のしたいことをすることが目的なのですから、一番大事なこと以外は他の人に頼んでもいんではないかな。高い、という疑問もあるでしょうけれど、英語がしゃべれるなら、安く頼める人は沢山います。それこそ web で調べましょう。
そして合衆国政府の DHS USCIS (Department of Homeland Security, U.S. Citizenship and immigration Services) から、”I-797A, Notice of Action” という書類が来たら、査証面接への準備開始です (もちろん、Notice Type が Approval でないとダメですけど…)。
準備する書類
米国大使館の非移民ビザの項目は良く読んでおきましょう。非移民ビザ: 予約ステップには必要な書類がすべて列挙されています。これらを指定された順番 (PDF) でクリアファイルに入れて、持っていきます。僕と同じく H1-B の申請の場合は…
- パスポート
- DS-156「オンライン入力式ビザ申請書」
- カラー写真
- 申請料金の支払い
- DS-157「非移民ビザ補足申請書」
- オリジナルの I-797許可通知
- I-129請願書のコピー
- 雇用証明
- エクスパック 500
- 面接予約確認書
が必要です。
I-129請願書のコピーというのは、H1-B を申請した時の書類です。普通は会社の法律家が用意しますから、しかるべき人にお願いすれば、すぐにコピーを作ってくれるはずです。
雇用証明に関しては法律家と相談しましょう。新規雇用の場合は Offer Letter (内定通知) 、そこの会社から給料を既にもらっている場合は Pay stub (給与明細) などがよく使われるみたいですね。僕は出来るだけ会社の偉い人の署名の入った何かを持っていくようにしています。
DS-156 について
非移民ビザ: 予約ステップにある通り、DS-156 はオンライン入力式ビザ申請書のページから記入します。プレビューもない Web フォームなので僕はちょっとビビりました。form を submit すると PDF ファイルのダウンロードがあって、開いてみると、自分の情報が入力された DS-156 が出来上がり、というわけです。でも多分、登録番号を作っているだけで、入力内容はどうなんだろう…僕は None と書くべき部分を空白にしてしまって、印刷したあとで、None と書き入れた部分はいくつかあります。あと Signature (署名) は必ず必要です。
また、大使館に入館する際に、書類の不備などをチェックしてくれる受付の方がいるんですが、彼女に 25. Name and telephone numbers of person in U.S. Who you will be staying with or visiting for tourism or business. に上司の名前を書けと云われました。H1-B の形態を考えると少々混乱する記入事項だと思うのですが、まぁそういうことです。
あとこれはいうまでもないことかもしれませんが、DS-156 と DS-157 のコピーを是非取っておくべきです。滞在したことのある国のリストとか、学校に行っていた日付とか、なかなか調べられない情報を沢山書きますので…将来のまた記入する時にコピーがあれば一貫性を保てます。
DS-156 を作成するのに、正直に言えば、I-797A は必要ありません。そして DS-156 を作成しないと、NIV 面接の予約を入れることができません。また NIV 面接は常に混雑しています。なので、もし時間に余裕がなくて、日程を早く決めておきたいのならば、DS-156 を早い段階で作成して、前もって予約を入れておく、というのは手かもしれません。
面接当日
東京赤坂の大使館では、まず正門脇の警備室を通過します。そこはもうほとんど空港のゲート並みに(にこやかですが)調べられます。予約確認証を見せることから始まるので、すぐ取り出せるようにしておくべきでしょう。また全ての電子機器は預けさせられます。ノートパソコンを持っていくのはあまり良い考えとは思いません。デジタルカメラ、携帯電話もそこで預けます。
そして入館前に先ほども云いましたが、書類のチェックが行われます。係員の方はてきぱきとしていますが、やってくる人には日本語を母語としない方も結構います。ので、寛容になりましょう。あと僕のように冬に来る人は寒い中でしばらく待たされますので、その辺は準備をしっかりと。
面接、というと、静かな部屋で厳かに、一人一人行われるようなものを、僕はイメージしていましたが、大分違います。実際は…透明な板で仕切られたカウンター越しに、書類を提出して、待って、呼ばれて、また待って、呼ばれて…銀行や運転免許センターのような感じでしょうか。焦らず、気張らず、リラックスしているのがいいと思います。
まずは用意した書類を最初の窓口に提出します。そして指紋採取、その後面接となります。僕は2回目の申請ですが指紋はまた採取されました…
注意深く人の流れを見ていると、質問の量や質に違いがあるのがわかると思います。その流れは属人的なように思えますが… つまり面接で聞かれる内容が多い人は、それを聞く専門の人の窓口に流れているように、僕は観察しましたが、もしかしたら違うかもしれません。しかし間違いないのは、ごく数分の会話で (笑顔で) 窓口を去る人もいるし、時間をかけて書類を持って帰らされる人もいる、ということです。僕はいつもその多く質問する人の窓から呼ばれないことを祈りつつ、待ちます。
待ち時間は単調かつ思っているより絶対長いです。僕は小説を持っていきましたが、呼び声が気になってしまってなかなか読み進められませんでした。気が散ってもいいアナログな何か、新聞とか雑誌とかを持っていくといいかもしれません。あとトイレも最初に書類を出したらすぐに行くべきですね。
幸い、僕の面接はほんの数分で終わりました。ゲートをくぐって出るまで、大使館の滞在時間はざっと2〜3時間程度だったでしょうか。 (その多くは待ち時間ですよ!)
今回は驚いたことに、提出から 25 時間程 (つまり翌日) で、手元にパスポートが帰ってきました!前回はやっぱり(営業日換算で)4日程かかったけどなぁ…ちなみに提出した DS-156 と DS-157 を除く、全ての書類は返却されます。
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