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『察知力』を読んで
- 2008-07-20 (Sun)
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僕はドラマにもスポーツにも車にもあまり興味のない人なんですが、中村俊輔から学んだ「察知力、壁、引き出し」- モチベーションは楽しさ創造から を見て、読んでみました。中村俊輔さんは僕と同世代で、今は世界で活躍してるんですね。
自分自身がここで“活躍”しているかどうかは、正直よくわからないですが、生まれ育ったところと違う環境に身を置いて、仕事をしていくということは共通していますし、それだけじゃなくて、仕事一般に対する考え方の部分ですごく参考になりました。考え続ける、そしてそれを書き続ける、というのはとてもやっぱりとても大事なんですね。
「書く」ことがいかに大切なことかを教えてくれたサッカーノート
試合前に、試合でのテーマ、何を意識してプレーすべきかを書く。そして試合が終わったあと、試合を振り返り、試合の感想から始まって、攻撃面でのよかったところ・悪かったところ、守備面でのプラス・マイナス、僕個人のことだけでなく、チーム全体のことなど、気がついたことは何でも書いた。チームメイトはもちろん、気になった相手選手についても書いた。
「目標を設定してクリアする」ことを繰り返す
短期には1年後、中期には3年後くらい、長期はそれより先。目標を書いておけば、自然とそれを意識した日々を送ろうと努力するものだから。
壁に当たったときこそ、過去のサッカーノートを開く
悩んだり、壁に当たったときは、サッカーノートを書く回数も自然と増える。そして、それを見直す時というのは、ちょっと“詰まった”場合が多い。
気持ちを切り替えてきた過去が、、サッカーノートを見るとわかる。モチベーションが下がりそうになったとき、イライラしたりする時間がもったいないから、ノートを見るようにしている。そうすると、読むだけで「ああ、そうだよな」という感覚が戻ってくる。文字を追っていると、当時のことが蘇ってきて、気持ちを切り替えるきっかけというか、自分への勇気づけになることも多い。
「体験」を記しておくことで、人生の無駄な時間を節約できる
落ち込まない人間はいない。だからと言って、永遠に落ち込んでいることもない。
自分自身で悩み、励ます言葉を見つけることもあれば、誰かの一言が助けになったり…など、前を向く、上を向くきっかけは必ずある。
誰もが経験していると思うけれど、ほんのちょっとしたことが、そういうきっかけになるときもある。そういう体験をノートに記しておけば、次につまずいたとき、昔の自分の言葉が励ましてくれる。
一度言葉にすることで、頭の中で整理ができているから、伝えやすい。
僕にとってのサッカーは、趣味であり、特技なだけ
フリーキックは僕の武器の一つであることは事実だけれど、僕にとってのフリーキックは、努力の賜物とか、才能という風には考えていない。フリーキックは、僕の趣味であり、特技という感じ。サッカーも同様だ。
「どんなポジションであっても、11人に選ばれて、グラウンドに立つべきだ」
「ベンチで見ていても得るものは何もない。どんなポジションであっても、先発の11人に選ばれて、グラウンドに立つべきだ」
オシム監督下での初試合。難局こそ、課題を見つけるチャンスだ
チャレンジするkとで、自分に力がつくし、経験を積むことができる。難しい状況に立ち向かい失敗し、「中村、ヤバいんじゃないか?」という状況になったとしても、そういうときは課題が出たということだから、「課題が見つかったぞ、よかったな」と僕は感じる。その課題を拾って、また考えて、練習すればいいと。そうすれば失敗も糧となる。
プラスに持っていく努力をすれば、何かがつかめる
壁から逃げなければ、得るものが大きい。なんでも、プラスへ持っていく努力をすれば、結構うまくいく。がむしゃらに壁に立ち向かい、当たって砕けたとしても、当たろうとした努力があれば、その後が違ってくる。
普通だったら「つらい」の一言で終わってしまうかもしれないレッジーナでの経験
サッカー以前の問題で悩むことも多かった。でも、「こんなところじゃできない、こんなサッカーできない」と言ってしまえば、終わってしまう。レッジーナではたくさんの壁があったけれど、それを経験したくてここに来たのだから、乗り越えるために必要なことを考えた。
目の前の壁をネガティヴなものだと感じれば、それを超えていく作業にも余分なエネルギーを使うことになるけれど、「この壁を越えれば、またひとつ引き出しが増える」とポジティヴに考えれば、壁を越える作業も楽しいものとなる。
苦しいときこそやらなければ
試合に出られない、チャンスが来ないとなれば、誰だって、気持ちが落ちる。でもそういうときにこそ、踏ん張らなくちゃいけない。落ち込んで、腐ってしまえば、オーラは消えてしまい、存在感が薄れ、ますます出場チャンスから遠のくこととなる。
苦しいときこそ、やらなくちゃいけない。
壁にぶち当たったとき、どうにかしようと立ち向かう、前向きな気持ちを持つのはたやすいことじゃない。だから僕はもがく。このまま、終わるわけにはいかないし、終わるわけもない。だから、この苦しい毎日を次ぎに活かさなくてはいけないと、必死になる。
安定してうまくいき続けるときこそが、危機だ
刺激がなくなったとき、それを手にするために環境を変えることは、一つの手段として、当然の選択だろう。しかしただ環境を変えるだけでは、だめだと思う。「未来の自分」「なりたい自分」を想定し、そのために必要な環境を選ぶこと。それができないと、ただ環境を変えただけでは何もプラスにはならない。なぜなら、環境を変えることが、現状からの逃避で終わってしまうこともあるから。
違う文化圏で受け入れてもらうためには、自分から飛び込むしかない
新しい環境になじむ努力をしないなら、環境を変えた意味がない。たとえそれが修行のような毎日であっても。修行を経たからこそ、成長できるのだ。
環境の変化の中で、一番大事なのは「自分を知る」こと
次のステップ、次のステップへと気持ちがはやるあまりに、今までやってきたことへの意識が薄くなってしまうkと。そうなると、せっかく築いてきた力も、崩れてしまう怖さがある。だから「今までやってきたこと」と「今できること」をしっかりやったうえで、それをにくづけするイメージで次のことへ挑戦しようと考えた。
大事なことは、自分を知ること。新しいサッカーのなかで、何ができ、何ができないのかと自分とサッカーを照らし合わせながら、工夫していく。
監督に迎合することと、監督の要求を理解することは違う
イタリア時代は難しかった。大前提として、イタリアのサッカー、レッジーナのサッカーでは「ナカは使いづらい」と思われていたから。
だから練習中に必要だったのは、自分のプレー以外のことを見せていくことだった。使いづらいと思わせている気持ちを変えるため、レッジーナのサッカーでも僕はできるんだということを見せ、監督を納得させるしかない。そのことばかりを考えていた。
トルシエ監督との4年間は、すべてその後の跳躍のため
メンバーに残れなかったのは、何かが足りないからだと感じ、足りないものを見つけて、成長するために活かそうと考えていた。そうしなければ、トルシエ監督と過ごした時間が意味のないものになる。大事なのは、これから先だ。
他人を妬んでいる人は伸びない
僕がこだわるのは、どんな強い相手と対戦しても、自分のスタイルでプレーできるかということ。だから違うタイプの選手から、自分にないものを学びたい。いろんなことを吸収しながら、引き出しを増やしつつ、自分のやり方、プレーの質を高めようと考えている。
自分の実力が伸びれば、盗む相手がかわり、観察する内容も、身につけることの質も、自然と変化していく。
トップレベルで戦っている人の多くが、そういう感覚だと思う。他人を妬んでいる人は、伸びない。自分の足りない力を分析せずに、他人を妬んでいても意味がないのだ。
大きな期待を背負ったときの苦しさ
周囲の期待を、うまく自分のなかでコントロールしながら受け止めることが大事だと思った。期待に応えたいという気持ちは自然と起きるものだけど、意識しすぎちゃいけない。批判も同じ。受け止めなくちゃいけないことは受け止めつつも、うまく流すことが必要だ。
「絶好調」にも「不調」にも、振り回されない
浮ついた気持ちを持ちたくないからだ。調子がいいと感じてしまうことで、満足するのがイヤなんだ。「もっとやらなくちゃいけない」という欲が薄れてしまうことが、僕は怖い。
大きな試合で勝ったり、自分のプレーへの満足度が高い試合の後には、いい気分にもなる。けれど、あまり喜びすぎたり、浮ついたことを口にすることはない。もちろん勝敗も重要だし、それもまた目標へ近づく過程において必要なことだ。けれどもっと大切なのは、自分の目標をブレさせないこと。試合結果に対して、喜びすぎたりすると、どこかで油断してしまい、目標へ向け、やるべきことが、ブレてしまう。また試合に敗れたり、ひどいプレーをしてしまったときも同じだ。反省はしても、落ち込みすぎないようにしなくちゃいけない。
モチベーションを下げたまま、練習しても意味がない。落ち込んでいる時間はもったいない。
無駄を最小限にするために思考回路
僕は時間を無駄にしたくない。予定を立てるのはサッカーも同じ。目標を掲げて、いかにそこへ向かうのか?課題をどのようにクリアするのか?ひとつひとつ積み上げていく作業だ。
将来、監督になりたい僕にとって、すべての指導者が手本だ
自分の将来的な目標を“監督”と意識するようになってからは、すべての指導者が僕にとっての手本となった。
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「私塾のすすめ」を読んで
- 2008-07-13 (Sun)
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『私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる』を読了しました。多分、梅田さんの発言はそれこそ CNet 時代から追いかけているから、復習をしているような。それに対して齋藤さんの言葉は違う視点がたくさんあって多くメモをした、と感じです。
まだ2回目なので、あれですが、この“写経”作業はとても面白いけれど、すこし時間がかかりすぎる。それに少し写し過ぎなんではないか、とすこし思うようになってきた。でも、こうやって貯めておくことは、大事な気もするのでとりあえずもう少し続けます。スピードに関しては、慣れれば、速くなるでしょう。
「自分探し」への違和感
齋藤: 「自分探し」という言葉には、以前から違和感があります。僕は、「自分がやりたいこと」を模索していた時期はありますが、「自分」を探したことは全くないです。…自分のことは好きだし、自己肯定できるし、自分が敵になる状況というのは、どんなに悲惨な状況でもありえません。…僕は、自分の気質は変られないと思っているし、あるいは身体性、すなわち身体も、取り替えがききません。小さい頃からどういう遊びをしてきて、何をやってきたかが、全部この身体につまっている。だから「自分」は探さない
齋藤: 出会いを求めて、というのはまだわかるのですが、出会ったときに、自分の全部を明け渡す、今までの自分を全否定することはありえません。出会いを通して自分が成長することはもちろんある。そこの微妙な調整によって、力の発揮の仕方が変わると思います。ちょっとしたきっかけで、決定的なことが起きる。そのちょっとした起爆剤を外部に求める、ということですよね。ロールモデル思考は。
ネットの中で「あこがれのベクトル」を見つける
齋藤: 僕は、教育は「あこがれにあこがれる」という構造だと思っているのですが、自分はそもそも何にあこがれたいかがはっきり見えずに、迷っていたり、もがいているのが普通なんですね。何かに対する強烈な「あこがれ」を体現し、猛烈な勢いで学び続けている先生が身近にいれば、その「あこがれ」に感化される。
「空気」をつくるのがリーダーの役目
齋藤: 読む側も、いろいろなブログをよむことで「志向性感知アンテナ」みたいなものが磨かれる。それは仕事をしていくうえで、一番大切なアンテナかもしれないですね。情報を模索する能力以上に、志向性アンテナのほうが、人生にとっては、大きな影響を及ぼすのではないかと思います。
機能不全におちいった教育
齋藤: 「考えてみなさい」と言われたとたんに、ほとんどの子は考えるのをやめてしまう。「子どもというのは、問題を与えて時間を与えれば考えるものだ」という自発的思考の前提というのが、僕は間違った前提ではないかと思っています。…時間というのは、ドラッカーが「時間こそ最も希少で価値のある資源である」(『経営者の条件』)といっているように、貴重なわけですが、学校では、その時間をただ過ごせばその時間が終わるというふうに時間割がなっている。
祝祭的な学び体験を重視する
齋藤: 達成というのは、できる人とできない人がいると思うんですよ。でも、記憶に関してはみんなかなりの程度、平等にできている。記憶居残るような、祝祭的な学び体験を重視しているので、僕は三日間の集中講義というスタイルが好きです。日常とははなれた非日常的な上達体験があると、あとから思い返しても、それがひとつの礎石になって、その後の生活を方向付ける。
「あこがれ」と「習熟」
齋藤: モチベーションのない人がどうしたらいいのか…端的に言うと、「あこがれ」と「習熟」が二本柱だと僕は思っています。「あこがれ」というのは、これがすばらしいんだとあおあれて、その気になってやってみると言うこと。もうひとつ「習熟」というのは、「練習したらできた」という限定的な成功体験だととらえています。すべてにおいて成功するというのは、難しいのですが、限定的な成功体験があると「できるって面白い」と思える。それに何の意味があるかということは関係なしに、限定的な成功体験によってモチベーションが上がる。「あこがれ」か「習熟=限定的成功体験」のどちらかだと思うんですよ。
齋藤: 僕はその人の存在自体が「あこがれ」を発散しているかどうかを、いつも気にしていて、…「あこがれにあこがれる」という構造ををそこに現出させるためには、その先生が「あこがれのベクトル」になっていないと学びは成立しません。
齋藤: できる人というのは、「このくらいできればいいんだ」ということから逆算してやるので、落ち着いた努力ができるのですが、できないと言われている人の多くは、五里霧中で、いくらやっても努力が無駄な気がしてしまってできないということがあります。
万単位の人からの喝采体験
齋藤: いま、子どもを育てるときの「励まし」が以前より必要になっている、ということがあります。とにかく子どもたちは励まされたい、存在を承認してほしいという要求が強い。
オリジナリティ重視か定着重視か
齋藤: オリジナリティ以上に「定着」に重きをおいた場合には…わざと鈍い刀をつかいながら生きていくみたいなことを意識しないと、定着はむずかしい。
ネットは私塾
梅田: 三十年たったときに、「あの人はネット上で私塾を開いた初めての人だったんだ」とか言われたいですね。今は誰もそんな風に行ってくれる人はいないけれどk、勝手に理論武装しながら、新しいことをやる。
「寒中水泳」ではもぐってしまったほうが楽
齋藤: 外から割り振られた役割より、自分はこうありたいんだという希望も含んだ自己規定の比重のほうが、若い人の間では大きくなっているのだと思います。それが行き過ぎてしまうと、こだわりが全面に出すぎて、自分自身のやりたいことが優先されて、会社の中でふられている役割との間に摩擦があったり距離があったりして、半年ももたずに一年以内で辞めてしまうということも多くなる。
齋藤: 僕自身は5年スパンで考えます。25歳から30歳は修業期間と考えて…自分に資本を蓄積する。…これはゲーテのアドバイス「重要なことは、けっして使い尽くすことのない資本をつくることだ」だったわけですが、このアドバイスを信じていました。
齋藤: 「この3年」「この5年」という限定した期間は、希望をもつというよりも、この期間は積極的な意味で「あきらめる」という感じです。…人からの評価や金銭的な評価はあきらめて、自分自身で意味付けする。自分で背負う。
「組織に与えているもの」と「組織からあたえられているもの」
梅田: 「自分が組織から与えられるもの」と「自分が組織に対して与えているもの」の天秤が傾いたとき(「与えているもの」のほうが重くなったとき)に辞める、というのが僕のロジックなんです。
量をこなすことをおそれない
梅田: 僕は基本的に、ものごとというのは、だいたいのことはうまくいかないという世界観をもって生きていますね。だから、一個でも何かいいことがあったら大喜び。
「好きな仕事」でないとサバイバルできない
梅田: 「自分の志向性とその仕事が合っている」ということに自覚的であるということが、これからますます求められると思うんですよ。
梅田: 「好きなことを貫くと幸せになれる」というような牧歌的な話じゃなくて、…自分の志向性というものに意識的にならないと、サバイバルできないのではないかという危機感があって、それを伝えたい
齋藤: どの領域を選ぶかというときに、「心のセッティング」がうまくて、何かに入れこめる人は大丈夫だと思うのですが、「入れ込めない人」には厳しい時代かもしれませんね。…要求される仕事量がどんどん増えてきた時に、入れこめないとだめということですね。
メンタル面での自己浄化装置を持つ
齋藤: 「なんとか職人」という感じの自己規定をしてみると、腹が決まるというか、逃げ出せなくなって、そうなると、細部に楽しみを見いだすことが出来るというメリットがあります。
齋藤: 「言葉を味方につける」。人に言われて嬉しかった言葉は、ちゃんと手帳にメモして残しておくとか、人から来たいいメールのみ残しておく、ということをやってみる。…言葉というものは、心の浄化機能としてすごく大きな役割を果たします。
齋藤: 新鮮な気分ってありますよね。…仕切り直しというのかな、すっきりとしたからだに戻す。例えば、それをトイレに立つ旅にやりますと、気分を入れ替えるということが「技」になっていく。そうした人とはつきあいやすいな、ということになる。
生活が作品
齋藤: ビジョン、アイデア、スタイルの3つの概念を僕はふだんよく意識する
齋藤: 暗黙知を共有しているときに幸福感を味わえる
優先順位のつけかた
梅田: 有限性にどうして気がつくかというと、やはり、昔から、いろいろな物事をギリギリまでやっているからなんでしょうね。別に仕事に限らず、中途半端でなくギリギリまでやると、自分という人間ができることの有限性につきあたる。そのことに早い時期に気づくことがすごく重要だと思うんですよ。
齋藤: 僕の場合は非常に原理がシンプルなので、幸福の原理もけっこうシンプルなんです(笑)。「これさえ確保できれば幸せ」というハードルがあるのですが、それをクリアするのはそんなに難しいことではない。幸せではない日というのは少ない。幸せのハードルを低めに見積もっておくと、判断基準もシンプルになっていて、必要ないものが先に判断できる。ほとんどのことには手を出さないですね。
「How are you?」はなぜいつも「Fine」か?
齋藤: そういう意味じゃ、厳しい社会ですよね。常に体調のいい、テンションの高い、ready 状態でないといけない。日本人だともっとゆるい。
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『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力』を読んで
- 2008-07-12 (Sat)
- Book Reading
ちょっと前の英語で書いた中国語学習エントリに書きましたが、『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践』 をしばらく前に読みました。これまで僕は正直に言うと、higepon さんの書くように
- 自分には自分のスタイルがありそれがベストだ。
- 自己啓発本に影響されて突然目を輝かせて、明るい未来を夢見る人はとても単純。洗脳されているのではないか?。自分はそうなりたくない。
- そういう本に頼ること自体が弱さだ。格好悪い。
という風に思ってました。特に3つめ。でも彼の“勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践”を読んで、これは面白そうだ、と思ったのがきっかけです。何をして、『こりゃ参った』なんて云わせるのかな、って。
なんというか、まだうまく云えないけれど、すごくいい経験でした。細かい言葉遣い(例えばフレームワークとか)に最初はすこし引っかかりましたが、それはもしかしたら自分が新しいコトに対して閉じている(た)証拠なのかも知れません。僕は学部で言語学をだいぶやったのですが、そこでは言語にはかならず曖昧さが存在する、ということが教えられます。なぜかというとそうすることで、1) 新しい物事が社会に発生したとき、2) 違う文化と巡り会ったとき、などにそれらを受け入れるやすくなるから、という風に考えられています。
日本語でなんというのかしらん?僕は広告系の IT 制作で、Graphics を半分専門にやっているので(か ?)、視覚力とかはほとんど付箋が無かったけれど、1) 柔らかい考え方として水平思考力、2) social 力と僕は読んだ偶然力、3) 知的体力という精神的なタフネス、が僕には欠けているように思います。生活のすべての瞬間を考え抜く、というのはすごくタフなことだけれど、でもその通りだと思う。
僕は高校生の頃、駿台予備校に通っていて、霜栄(しも さかえ)という国語を教えている先生がいました。国語というより、creative writing というような先生で、彼の『生と自己とスタイルと』を大学は入り立ての鬱憤としてた頃、よく読んでました。ある時、直接話す機会があって、僕は表現ってなんですか?って聞きました。彼は「自分の生活、それ自体が表現。その高みにまだまだ達していないから本を書いたりするんだ。」というように答えて、すごく印象に残っています。もしかしたら同じことかもしれない。
読了以来、すごく前向きになった自分を実感するし、これまでよりもさらに本をたくさん読むようになりました(2週間でもう2冊読み、まだ積読状態の本が山ほど…)。僕はアメリカでも、New York という(外国文化として)日本文化に恵まれた地域にいるので、値段はやや張りますが、日本語で書かれた本は手に入れやすいです。お金の問題はまぁ投資だと思うことにしたこと、あと友人と読書クラブと称して共同購入することにして、様子をみています。
続けられることがやっぱり大事だ、ということで、これからもっと blog に書いていけたらな、と思ってます。
以下、気になって付箋を貼ったところをメモしていきます。
- ビジネス思考力を定義する
- 戦略を考えるときの 3C (Company, Competitor, Customer)、4P (Price, Product, Place, Proomotion)
ふだんから、いかに、知識 → 理解 → 応用 → 分析 → 統合 → 評価 の6つのサイクルを回し続けているかどうか - フレームワークとは、現実を観察する方法を構成する過程、概念、価値、慣行の集まり
- 戦略を考えるときの 3C (Company, Competitor, Customer)、4P (Price, Product, Place, Proomotion)
- ビジネス思考力の基礎となる 7 + 1 の力
- 「いつもいろいろな情報をフレームワークに当てはめて、理解してみるんだよ。でもね、だんだんとフレームワークに入りきらない情報が出てくる。そういったフレームワークからはみ出た情報を意識して集めてみると、自分のわかっていることの歯院外のことでこういうことが起きているのだ、ということがわかるんだ。そして、そのはみ出た情報を再整理すると、新しいフレームワークになるんだよ。」
- 論理思考力
- 基本となる3つのテクニック(MCME, ピラミッド・ストラクチャー、仮説思考)
- 身につけるための4つの実践方法(日常業務で使う、論理パズルを解く、なぜ5回考える、観察から仮説を常にたて続ける)
- 水平思考力
- 基本となる3つのテクニック(前提を疑う、見方を変える、組み合わせてみる)
- 身につけるための4つの実践方法(アイデアの量を増やす、アイデアを試してみる、失敗から学んで修正する、チームを活用する)
- 既存のもので一見関係なさそうなものを組み合わせて、新しい考え方をつくる。
- SCAMPER (Substitute, Combine, Adapt, Modify, Put, Eliminate, Reorder)
- 失敗について
- よい失敗: 未知の状況の中で、限られた情報から、見込める最大リスクの範囲内で、ベストの判断だと思って行ってみたけれども、結果的に失敗になったもの
- 悪い失敗 1: 一度行ったことがある種類の失敗を、自分の能力を過信したり、過去の失敗を否定したりして、単純に繰り返すもの
- 悪い失敗 2: 初めての失敗であるが、自分の能力を過信し、シッパしたら取り返しのつかない結果を招くにもかかわらず、無謀なチャレンジをしてしまうもの
- 悪い失敗 3: 失敗を恐れて何もしないうちに、結果として現状が悪くなってしまって、何もしないことが失敗になってしまうもの
- 情報交換する相手を選べ:
- 要件 1: 需要者の視点。考えているサービス、プロダクト、手続きなどの利用者または利用候補であること。
- 要件 2: 供給者の視点。考えているサービス、プロダクト、手続きなどについて、何らかの形で関与する専門知識を持っていること。
- 視覚化力(特に付箋部なし)
- 数字力
- 人に説明するときに、数字をどれだけ正確に使えるか、相手がイメージしやすいように使えるか
- 言語力
- 基本となる3つのテクニック(多くの知識・説明を知る、言葉に落とす習慣を付ける、比喩を意識する)
- 身につけるための4つの実践方法(読書、話す時間・書く時間の質量を高める、辞書を引き検索する癖を付ける、ブログで訓練する)
- 知的体力
- 知的体力(=多重知性理論)とは
- 言語的知性 Linguistic Intelligence
- 論理・数学的知性 Logical-mathematical Intelligence
- 音楽的知性 Musical Intelligence
- 空間的知性 Spatial Intelligence
- 身体運動感覚的知性 Bodily-Kinesthetic Intelligence
- 対人的知性 Interpersonal Intelligence
- 内省的知性 Intra-personal Intelligence
- 博物学的知性 Naturalist Intelligence
- 3つのテクニック(身体と頭の関係を理解する、健全な精神が健全な発想を生む、食べ物と知力の関係を理解する)
- 4つの実践方法(ブレインジム体操を行う、聴力・触覚・味覚・嗅覚を鍛える、3毒を追放する、身体にいいものを中心に生活する)
- 健全な精神: いいなと思えることを知ったら、とりあえずやってみよう、取り入れてみよう、考えてみようとするくる返しの中で、人は進化していく
- 3毒(妬む、怒る、愚痴る)を追放
- 知的体力(=多重知性理論)とは
- 偶然力
- 予期せぬ出来事はどうしても起こるものだから、それを避けるのではなく、起きたことを常に最大限活用しよう
- 好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、リスクテイキング
- 偶然のチャンスを生かす、つながりを見つける、無理に格好を付けない
- 良いチャンクを集める、魅力的な人々に会う、常に周りをポジティヴな視点で見る
- チャンスというのは、ある意味、無数にあります。その無数のチャンスの中で、それに気づける人と気づけない人がいるだけです。
- 偶然のチャンスというのは、十分に準備したなかで初めて出てきて、そこで偶然に、「ああこういうことなのか」と答えが向こうからやってくる
- 失敗、批判を素直に吸収して、無理に格好をつけない
- 偶然力とは、偶然のチャンスを見逃さず、新しいことへつなげていく力
- 新しいことは無いか、わくわくすることはないか、ドキドキすることはないかという期待に心を躍らせながら、周りを見続ける、観察し続ける。観察するときに、無理にギョロギョロ見るというより、フワーッと力を抜きながら、体操をしたあとような、リラックスした気分でみることが大事
- 「常に周りをポジティヴな視点で見る」には、「とりあえず、試してみる、まずは信じてみる、まずは考えてみる。いったんは、あるがままにその状況を受け入れて、それを偶発力としていかしていく。」
- 信頼から始める
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